今回は、黒部峡谷の中でも最も危険な登山道「下ノ廊下(しものろうか)」。そんな険しい道を乗り越えた人のみが味わえる「絶景温泉」。
1年の間に1ヶ月程度しか通行できない「黒部に怪我なし」と言われている登山道を通った先にある”日本一危険!?な温泉”「阿曽原温泉(あぞはらおんせん)」をご紹介していきます!
黒部峡谷の「下ノ廊下」ってどんな所?
黒部峡谷(くろべきょうこく)は、富山県 黒部市の黒部川中流~上流にある 峡谷のことです。
また、「下ノ廊下(しものろうか)」とは、北アルプスにある黒部湖を境にして黒部川の下流にあたるエリアのことで、一般的には黒部ダムから仙人谷ダムまで南北に延びる黒部川沿いのルートの事を言います。
このルートは黒部峡谷の中心部に位置しています。元々この道は、日本電力が水力発電所建設に向けての調査のために開削したものだそうです。
道幅は狭いところで50cmで、谷底まで100m以上落差がある断崖絶壁が続くことから経験を積んだ上級者向けのルートとして知られています。
「黒部に怪我なし」と言われていて事故が起きてしまった事もあるようです。そんな危険な登山道ですが、 「下ノ廊下(しものろうか)」 の絶景は人を惹きつけてやみません。
1年の間に1ヶ月程度しか通行できない理由は?
標高が高いため雪が多く秋まで溶け切らないため、
通行できるのは例年9月下旬頃~積雪や凍結が始まるまでの11月頃までの1ヶ月ほどに限られています。
それも目安であり、年によっては残雪が多く通行できない年もあるそうです。
阿曽原温泉が「日本一危険な温泉」と言われる理由は?
途中には岩がせり出しているところや、岩がくり抜かれたトンネルのような部分もあります。
場所によっては頭上に岩が迫っている場所もあるので、ヘルメットは必須アイテムです。
更に人ひとりが通るのがやっとの険しい道も多く、足元はゴツゴツした岩で歩きづらかったり、常に滑落の危険と隣り合わせです。
万が一足を滑らせると、そのまま谷底まで一直線です。そんな険しい道を乗り越えないとたどり着けないことから 「日本一危険な温泉」 と言われているようです。

秘境に相応しい絶景とは?

「下ノ廊下(しものろうか)」は、通行できる時期が9月下旬~ということもあり、美しい紅葉を眺められる絶景スポットでもあります。

また代表的な「十字峡」は十字峡吊橋の上から見ることができます。
谷底を流れる黒部川に左岸から剱沢、右岸から棒小屋沢が十字の形に流れ込み十字の形を作っていることから「十字峡」と呼ばれているそうです。
水の色がエメラルドグリーンでとても美しいです。
阿曽原温泉はどんな所?
- 営業期間2021年7月下旬~10月末
- 予定収容人数24人程度
- 連絡先〒938-0862 富山県下新川郡宇奈月町浦山1402-2 佐々木泉
- 現地電話 0765-62-1148
- 宿泊料金1泊2食 11,000円素泊 8,000円
- テント場利用料1人 1,000円
- テント場利用者の入浴料1人 800円
※2021年8月31日のものです。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。


通常黒部ダム→下ノ廊下→阿曽原温泉小屋(一泊)→水平歩道→欅平
というオーソドックスなコースか、
阿曽原温泉小屋で(一泊)→下ノ廊下→黒部ダムのピストンコースのどちら下になるようですが、必ず阿曽原温泉小屋がポイントとなる重要な山小屋です。
また、露天風呂は1つしかないので、1時間ごとに男女交代制で入浴します。
小説「高熱隧道」にあるように高熱隧道の湯と呼ばれています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、 1年の間に1ヶ月程度しか通行できない黒部峡谷の中でも最も危険な登山道「下ノ廊下 (しものろうか) 」の危険さやその途中で見られる絶景。
また、その先にある”日本一危険な温泉”とも言われる「阿曽原温泉(あぞはらおんせん)」をご紹介しました。
下ノ廊下は上級者コースで誰でも簡単に行けるルートではないようです。
事故も多いと聞きますので、もし行かれる際には安全第一で決して無理をしないでくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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